《プリペット通り》
ダンブル:やはり、おいでになったのぅ、マクゴナガル先生。
マクゴナ:ダンブルドア先生。本当なんでしょうか?あの噂は。
ダンブル:残念ながら本当じゃ。いい噂、悪い噂も…。
マクゴナ:男の子は?
ダンブル:ハグリッドに預けておる。
マクゴナ:大丈夫ですか?ハグリッドにそんな大事な用を任せて…。
ダンブル:あぁ、わしは、ハグリッドを心底信用しておる。
 ハグリ:ダンブルドア先生、マクゴナガル先生。
ダンブル:問題はなかろうね、ハグリッド?
 ハグリ:ありませんです。
     ブリストルの空を飛んでるうちにすやすや寝むっちまいました。
マクゴナ:アルバス、あの一家に預けるのですか?
     1日中見てましたけど、本当にここの住人ときたら
     マグルの中でも最低の連中です!本当ですよ?
ダンブル:他に親戚もいないのじゃ。
マクゴナ:この子は魔法界でもその名を知らぬ者がいない程有名になりますよ?
ダンブル:その通り。だから、よそで静かに暮らす方がいいのじゃ。
     …時が来るまではな。
     こらこら、ハグリッド。最後の別れというわけではないのじゃ。
     幸運を祈る…ハリー・ポッター。


《ダーズリーの家》
ペチュニ:…起きてー、起きなさい!早く!
ダドリー:起きろ、ハリー!動物園に行くぞー!くはははははっ!
 ハリー:うあぁっ!
ペチュニ:ん〜、可愛いダドリーちゃん。さっ、お誕生日ね〜。
バーノン:おめでとう、ダドリー。
ペチュニ:早く朝ご飯の支度をおし。焦がしたら、承知しないよ。
 ハリー:はい、母さん。
ペチュニ:今日は何から何まで完璧にしなくっちゃ。
     可愛いダドリー坊やの特別な日だもの。
バーノン:お〜い、コーヒーはまだか?
 ハリー:はい、父さん。
ペチュニ:プレゼントよ。素敵でしょ?
ダドリー:全部でいくつなの!?
バーノン:36!ちゃんと数えたよ。
ダドリー:36!?去年なんか、37個もらったのにー!
バーノン:あぁっでっでも、今年は去年より大きいのがあるし…。
ダドリー:大きさなんか関係ないよっ!
ペチュニ:じゃあぁ、坊や、こうしましょう?
     お出かけした時にあと2つ買ってあげる。それでどう?

《自宅の車の前》
ペチュニ:さあさあ、行きましょう。動物園よ。とっても楽しいわよ。
バーノン:いいか、言っておくぞ、ハリー。
     ちょっとでも変な真似をしてみろ、ちょっとでも。
     1週間食事抜きの罰だからな。…乗れ。


《動物園の爬虫類館》
ダドリー:動かしてよ!
バーノン:動け!
ダドリー:動けよ!
 ハリー:寝てるんだよ!?
ダドリー:チッ、つまんねえの。
 ハリー:ごめんね。君だってうんざりだよね。こんなところに閉じ込められて。
     毎日、見たくも無い顔に、覗き込まれて。
     …君、聞こえてるの?僕、ヘビと話すの初めてだよ。
     君は…えっと、よく人と話すの?
     ミャンマーから来たの?良い所?家族が恋しい?
     そうか…。僕もだよ!親の顔を知らないんだ。
ダドリー:ママ!パパ!早く!このヘビ信じられない事やってる!
     うぁ…うわあ、ああっ!
 ハリー:ははっ…。
  ヘビ:ありがとよ。シューー。
 ハリー:よかったね。
  群集:ヘビだ!  きゃーー!
ダドリー:…ママ!パパ!
ペチュニ:きゃー!
ダドリー:助けて!助けて!
ペチュニ:あなた!何…坊や…!
ダドリー:助けて!助けて!
ペチュニ:どうして、中にいるの!?
 ハリー:ハハハ…。
ペチュニ:どうして、中に入っちゃったの?


《ダーズリー宅に帰る》
ペチュニ:大丈夫よ。ね?濡れた服を着替えなくっちゃ。ね?
ダドリー:ウゥッ、ウゥ…。
 ハリー:うぁっ!
バーノン:何をやらかした!?
 ハリー:僕じゃない!本当だよ!
     あっと言う間にガラスが消えたんだ!魔法みたいに!
バーノン:ほれっ、魔法なんて物がな、あってたまるかっ!


バーノン:ほ〜ぉ、マージが変な貝に当たったらしい。
ダドリー:パパ!ハリーが手紙持ってる!
 ハリー:返せよ!僕のだ!
バーノン:お前の?誰がお前に手紙なんか…。

バーノン:もーう、ここから手紙は入れさせんぞ!

ペチュニ:いってらっしゃい、あなた。
バーノン:ん〜、愛してる…うわ、シッシッ!失せろ!

バーノン:ん〜、日曜日はいい日だ。一週間で一番いい日だ。
     なぜだ、ダドリー?
 ハリー:郵便の配達が無いから。
バーノン:その通りだ、ハリー。日曜日は休み…ハッ!
     日曜に郵便は来ないぞ。そうだ!
     今日は手紙なんぞ見ないで済む!一通もな!
     今日は間違っても手紙なんか一通も…うっ!
バーノン:よこせ、ハリー!こら、手紙をよこせ!
 ハリー:離して!僕の手紙だ!離してよ!
バーノン:もう、たくさんだ!家を離れるぞ!遠くへ行くんだ!
     見つからないところへ!
ダドリー:パパがおかしくなっちゃった…。


《海の小さな小屋の中》
 ハリー:おめでとう、ハリー。
ダドリー:う、うあぁ。
バーノン:誰だぁ!うあぁ!
 ハグリ:すまんかったな。
バーノン:今すぐここから出て行け!家宅侵入罪だぞ!
 ハグリ:黙れ、ダーズリー。お前は引っ込んどれ。
ダドリー:うわあ。
 ハグリ:おい、赤ん坊の時以来だな、ハリー。
     ん?思ったより、丸っこくなっちょる。
     特に腹の辺りが…ははっ!
ダドリー:ぼっ僕、ハリーじゃないよ…。
 ハリー:ぼ、僕だよ。
 ハグリ:そう、お前さんだよな。土産があるんだ。
     俺が尻に敷いちまったかもしれんが、まぁ、味の方は変わらんだろう。
     へへぇ、俺が焼いて字も書いたんだぞ。
 ハリー:ありがとう!
 ハグリ:立派な11歳だからな。お祝いせんと。
 ハリー:き…聞いてもいいですか?あの…あなたは誰?
 ハグリ:ルビウス・ハグリッド。ホグワーツの鍵と領地の番人だ。
     ホグワーツのことは知っとろうな?
 ハリー:あの…いいえ。
 ハグリ:知らん?じゃあ、お前さんの親がどこで学んだと思うんだ?
 ハリー:何を?
 ハグリ:お前は魔法使いだ。
 ハリー:なんだって?
 ハグリ:魔法使い。しかも、凄腕になれる。訓練さえうけりゃあ。
 ハリー:まさか…、何かの間違いだよ。僕が?魔法使いなわけ、無いもの…。
     僕は、ただの…ハリーだよ、ただのハリー。
 ハグリ:それじゃあ、「ただのハリー」。
     お前が怒った時や怖かった時、何か不思議なことが起きなかったか?ん?
 ハリー:ポッター殿。
     ホグワーツ魔法魔術学校に入学を許可されたことをお知らせします!
バーノン:そんなバカげたところには行かせんぞ!
     この子を引き取った時にそう誓ったんだ!
 ハリー:知ってたの?知ってて、何も教えてくれなかったの?
ペチュニ:知ってたわぁ。お前もそうだって。
     だって、ご立派な私の姉がそうだったもの。
     はんっ、姉さんにその手紙が来たとき家の親ときたら大喜び。
     我が家に魔女を授かった、素敵だわ!
     私だけは姉さんの正体を見抜いてたけど。化け物よ!
     それにあのポッター。あの男と結婚してお前が生まれたのよ。
     だから、お前もまともじゃないの。親と同じ。
     挙句の果てに姉さんはふっとんで死んでしまい、お前が家にやってきた。
 ハリー:ふっとんだって!?
     でも、交通事故で死んだって言ったじゃないか!
 ハグリ:交通事故!?そんなんでリリーとジェームズが死んだって?
ペチュニ:そうでも言わなきゃ…
 ハグリ:よくもそんな…何たる侮辱!
バーノン:ハリーは行かせん!
 ハグリ:ほほほ〜ん、お前のようなマグルに止められるとでも思うのか?
 ハリー:マグル?
 ハグリ:魔法族じゃない奴。
     この子の入学は生まれた時から決まってる。
     世界一の魔法魔術学校、ホグワーツで学ぶんだ!
     それも!歴代校長の中でも最も偉大なる魔法使い…ダンブルドアの元でな。
バーノン:そんなイカれたじじいに魔法を教わるのに金なんか払わんぞ!
 ハグリ:貴様…俺の前でアルバス・ダンブルドアを侮辱すると許さぬぞ。
ダドリー:ぅぇ、ああー!
バーノン:なんだそれは!
ダドリー:ああー!取って、取ってよ!
 ハグリ:な、ホグワーツの連中には今の内緒にしてくれんか?
     本当は俺、魔法使っちゃならんのだ。
 ハリー:わかった。
 ハグリ:おぉっ、ちぃと遅れ気味だ。じゃ、行こうか。
     ここにいたいなら、別だがな。ん?

《ロンドンに到着》
 ハリー:…その他生徒が用意するものは、
     錫製の標準型大鍋一つ。希望者は、ふくろうか猫、またはヒキガエルを
     持ってきてもよい。全部ロンドンで買えるの?
 ハグリ:店を知ってればな。

《漏れ鍋に入る》
  店員:よぉ、ハグリッド。いつものやつかい?
 ハグリ:いや、やめとこう。ホグワーツの用事でな。
     ハリーの入学準備の買い物をしにきた。
  店員:やれ、嬉や。ハリー・ポッターか?
  客1:おかえりなさい、ポッターさん。光栄です。
  客2:ドリス・クロックフォードです。
     お会いできるなんて、夢のようですわ!
クィレル:ハリー…ポッター…お会いできて、感激です。
 ハグリ:いやぁ、先生。気がつかんかった。
     ハリー、クィレル先生だ。闇の魔術に対する防衛術を教えとる。
 ハリー:あ、あの、よろしく。
クィレル:なんとも…恐ろしい…科目だよ。
     きっ、君には必要ないかも、しっしれんが…。
 ハグリ:はっはっは。そんじゃ、もう、行かんと。買い物が忙しいぞ〜。
 ハリー:さよなら。
 ハグリ:な?お前さんは有名だろ?
 ハリー:なぜなの、ハグリッド?どうして、あの人たち、僕のこと知ってるの?
 ハグリ:俺の口から言うにはちぃと荷が重過ぎる。
     さぁ、ハリー。ダイアゴン横丁だ。
     羽ペンにインクはこの店。魔法に使うなんだかんだはその店で買える。
 子供1:レース用の箒だよ。
 子供2:うわぁ、見ろよこれ。ニンバス2000の新型だ。スピード最高なんだよ!
 ハリー:ハグリッド?お金、どの位いるの?僕、お金ないんだ。
 ハグリ:お前の金ならそこにある、グリンゴッツ魔法銀行。
     こんな安全なところはねぇぞ。まっ、ホグワーツの次にな。


《グリンゴッツの中》
 ハリー:ねぇ、ハグリッド。そこにいっぱいいるのは何?
 ハグリ:ゴブリンだ。頭はいいが、愛想のいい連中じゃねぇ。離れるな。
     ハリー・ポッターさんの金庫を開けたいのだが。
ゴブリン:あ〜ぁ、鍵はお持ちですかな、ポッターさん?
 ハグリ:待ってくれ。どっかにあったぞ。は〜ん、どうだ、ほら。
     そう、もう一つ用がある。ダンブルドア教授からだ。
     例の金庫に入っておる。例の…あれのことだ。
ゴブリン:では。

《金庫の前》
ゴブリン:687番金庫です。明かりをこちらへ。鍵を拝借。
 ハグリ:父さん、母さんがお前に残していったぞ。

ゴブリン:713番金庫です。
 ハリー:何が入ってるの、ハグリッド?
 ハグリ:言えねぇな。ホグワーツの仕事で秘密なんだ。
ゴブリン:下がってください。
 ハグリ:いいか?誰にも話さんでくれ。

○ダイアゴン横丁
 ハリー:あと買うものは…杖だ!
 ハグリ:杖?杖ならオリバンダーの店が一番だ。
     先に行って待っててくれんか?ちょっと用事を済ませてくる。
 ハリー:あの〜、こんにちは〜?
オリバン:いつ会えるかと楽しみにしていましたよ、ポッターさん。
     あなたのお父さんとお母さんがここで最初の杖を買って行ったのが
     つい昨日のことのようじゃ。
     あぁ。これはどうかな?
     ほら、振ってみなされ!…合わんようじゃな。
     それじゃ、これは?いかんいかん、これもだめじゃ。
     それでは…もしかすると…不思議じゃ!なんとも不思議じゃ。
 ハリー:何が不思議なんです?
オリバン:わしは、売った杖はすべて覚えておる。
     この杖に使われている不死鳥の尾羽、
     その不死鳥の尾羽を使って作られた杖が一つだけある。
     この世にもう一本だけじゃ。運命とは不思議じゃ。
     あなたがこの杖を持つとは…兄弟羽の杖がその傷を負わせた。
 ハリー:杖の持ち主は誰ですか?
オリバン:お〜、その名は口に出せん。
     杖は持ち主の魔法使いを選ぶ。その理由は定かではないが。
     だが、間違いなくあなたは何か偉大なことを成し遂げるだろう。
     ある意味では「名前を言ってはいけないあの人」も偉大なことをした。
     恐ろしい、だが、偉大なことを。
 ハグリ:ハリー、ハリー、ハッピーバースデー!


《店内にて》
 ハグリ:どうした、ハリー?黙りこくって。
 ハリー:そいつがパパとママを殺したんだ。この傷をつけた奴が。
     そいつを知ってるね?知ってるんだね?
 ハグリ:はぁ。いいか?肝に銘じとけ。
     魔法使いってのは、いい奴ばかりとは限らねぇ。悪い奴もいる。
     昔、ある魔法使いが悪の道に走ってな。そいつの名はヴォ…そいつの名は…。
 ハリー:紙に名前を書けば?
 ハグリ:綴りがわからない。言うぞ…ヴォルデモート。
 ハリー:ヴォルデモート?
 ハグリ:しーっ。暗黒の時代があったんだ。
     ヴォルデモートが魔法使い達を暗黒の道に引きずり込んだ。
     立ち向かった者はみな殺された。
     お前の両親も戦ったが、奴に命を狙われて助かった者はおらん。
     唯一人、お前さんを除いてはな。
 ハリー:僕?ヴォルデモートが狙った?僕を?
 ハグリ:あぁ、その額の傷は唯の切り傷じゃねぇ。
     ハリー、それは呪いをかけられてできる傷だ。邪悪な呪いをな。
 ハリー:どうなったの、ヴォル…例のあの人?
 ハグリ:あ〜ぁ、死んだって聞くが…とんでもねぇこった。
     奴は、今もどこかで生きている…弱ってるだけで。
     だが、これだけは言える。お前さんの何かが奴を追い払ったんだ。
     だから魔法族で、お前さんの名前を知らない者はおらんのだ。
     生き残った男の子だからな。


《キングズクロス駅にて》
 ハグリ:何をじろじろ見てるんだ?
     おっと、こんな時間だ。悪いがもう、行かんとな。
     ダンブルドア先生がこいつを…や、俺を待ってるんだ。
     ほんじゃ、10分後に汽車が来る。ほれ、切符だ。
     切符をなくすんじゃねぇぞ、ハリー。絶対に。
 ハリー:9と4分の3番線…でもハグリッド、これおかしいよ。
     9と4分の3番線なんて、あるわけないもの…でしょ?

《プラットホーム》
 ハリー:すみません、すみません。
     すみません、9と4分の3番線にはどう行ったらいいのですか?
  駅員:9と4分の3?からかってるのか?
 モリー:…毎年、毎年マグルだらけね〜ここは。いらっしゃい!
 ハリー:マグル…?
 モリー:9と4分の3番線はこっちよ。
     ほら、パーシー、先にいって。フレッド、次行って。
ジョージ:違うよ、フレッドは僕。
フレッド:わかんないの?それでも、僕らのママ?
 モリー:あぁ、ごめんねぇ、ジョージちゃん。
フレッド:冗談だよ!僕がフレッド。
 ハリー:すみませーん!あの…どうやったら…あそこに?
 モリー:9と4分の3番線?心配ないわよ。
     うちのロンも今年からホグワーツに入るの。
     行き方はね、9番線と10番線の間の壁に向かって歩いていくの。
     怖かったら小走りで行きなさい。
 ジニー:頑張って。


《ホグワーツ特急の中》
  ロン:ねぇ、そこ、座っていい?他に空いてなくて。
 ハリー:いいよ。
  ロン:僕、ロンって言うんだ。ロン・ウィーズリー
 ハリー:僕ハリー。ハリー・ポッター。
  ロン:じゃあ、本当なんだね?それじゃあ、君は本当にあるの、アレ?
 ハリー:何が?
  ロン:…傷跡。
 ハリー:あぁ、ほら。
  ロン:すっげぇ。
お菓子売:坊ちゃん何かいかが?
  ロン:僕、いいや。自分のがある。
 ハリー:全部ちょうだい!
  ロン:わぁ。
 ハリー:バーティーボッツの百味ビーンズ?
  ロン:いろんな味があるんだ。チョコにペパーミントだろ。
     えっと、それから…ほうれん草、レバー、臓物味。
 ハリー:うぇ。
  ロン:ジョージは鼻くそ味に当たったことがあるってさ。
 ハリー:本物の蛙じゃないよね?
  ロン:魔法だよ。カードのおまけがついてるんだ。
     有名な魔女や魔法使いのカード。僕500枚も集めたよ。
     逃げちゃう!あ〜ぁ、ついてないね。
     あいつらすぐに跳んで行っちゃうから。
 ハリー:ダンブルドアだ!
  ロン:僕6枚も持ってる。
 ハリー:消えちゃったよ!
  ロン:そりゃあ、1日中そこにいるわけないよ。当たり前だろ?
     この子はスキャバース。カッコ悪いだろ?
 ハリー:ちょっぴりね。
  ロン:黄色に変える呪文をフレッドに習った。見たい?
 ハリー:へぇ!
  ロン:んん、お日さ…
ハーマイ:ヒキガエルを見なかった?ネビルの蛙が逃げたの。
  ロン:見なかった。
ハーマイ:あら、魔法をかけるの?やって見せて。
  ロン:んん、お日様、雛菊、とろけたバター。このデブねずみを黄色に変えよ。
ハーマイ:その呪文、ちゃんとあってるの?全然効かないみたいね。
     私は簡単な呪文しか試したこと無いけど、ちゃんと効いたわ。
     例えばこれ。オキュラス・レパロ!直ったでしょ?
     あら、びっくり。あなた、ハリー・ポッターね?
     私は、ハーマイオニー。あなたの、名前は?
  ロン:あぁ、ロン・ウィーズリー。
ハーマイ:よろしく。2人ともローブに着替えたら?もうすぐ着くはずだから。
     …鼻の横に泥がついてたのよ、知ってた?こ・こ・よ。

 ハグリ:よっく来た、イッチ年生!こっちだぞ!
     ほらほらぐずぐずせんと、急いだ急いだ。ほら。
     よお、ハリー。
 ハリー:ハグリッド!
  ロン:うわーぉ。
 ハグリ:さぁさぁ、あっちでボートに乗るぞ。着いて来い。

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