《ホグワーツの中》
マクゴナ:ようこそ、ホグワーツへ。
     さて、今からこの扉をくぐり、上級生と合流しますが
     その前にまず、皆さんがどの寮に入るか組み分けをします。
     グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリン。
     学校にいる間は寮があなた方の家です。
     良い行いをすれば寮の得点となり、規則を破ったりすれば、減点されます。
     学年末には最高得点の寮に優勝カップが渡されます。
 ネビル:トレバー!…すいません。
マクゴナ:間もなく組み分けの儀式を始めます。
 ドラコ:本当なんだ?汽車で聞いた話。
     ハリー・ポッターがホグワーツに来たって。
 ネビル:ハリー・ポッター?
 ドラコ:こいつはグラッブ、ゴイルだ。僕はマルフォイ、ドラコ・マルフォイだ。
  ロン:くくっ。
 ドラコ:僕の名がおかしいか?君の名前は聞くまでも無いな。
     赤毛に、このお下がりのローブ。ウィーズリーの家の子だろう?
     魔法族にも家柄の良いのと、そうでないのがいるんだ。
     付き合う友達は選んだ方がいいよ。僕が教えてあげよう。
 ハリー:いいよ。友達なら自分で選べる。
マクゴナ:準備は出来ました。来なさい。
ハーマイ:空じゃなくて天井よ。魔法で夜空みたいに見えるだけ。
     『ホグワーツの歴史』という本に書いてあったわ。
マクゴナ:はい、ここでお待ちなさい。
     では、儀式を始める前にダンブルドア校長からお言葉があります。
ダンブル:まず始めに、注意事項を言っておこうかの。
     1年生の諸君、暗黒の森は立ち入り禁止じゃ。
     生徒は決して入ってはならぬ。
     それから、管理人のミスター・フィルチからも注意事項がある。
     右側の3階の廊下には近寄らぬこと。
     そこには恐ろしい苦しみと死が待っている。以上だ。
マクゴナ:名前を呼ばれた生徒は前に出てきなさい。
     この組み分け帽子を頭にのせます。帽子が寮を決めてくれます。
     ハーマイオニー・グレンジャー。
ハーマイ:どうしよう…大丈夫、リラックス。
  ロン:変な子だよな、あいつって。
組分帽子:ああ、そうだな…ん〜、よろしい、決まった。グリフィンドール!
パーシー:よく頑張ったな。やったな。
マクゴナ:ドラコ・マルフォイ。
組分帽子:スリザリン!
  ロン:悪の道に落ちた魔法使いはみんなスリザリンだった。
マクゴナ:スーザン・ボーンズ。
 ハリー:痛っ。
  ロン:ハリー、どうかした?
 ハリー:別に…。何でもないよ。
組分帽子:よろしい、ハッフルパフ!
マクゴナ:ロナルド・ウィーズリー。
組分帽子:ぅはあ!またウィーズリー家の子だな。
     君はもう、決まっておる。グリフィンドール!
  ロン:ふぅ。
マクゴナ:ハリー・ポッター
組分帽子:んん、難しい、こいつは難しい。勇気に溢れておる。頭も悪くない。
     才能もある。そして、自分の力を発揮したいと願っておる。
     さてどこに入れたものか。
 ハリー:スリザリンはダメ。スリザリンはダメ。
組分帽子:おぉ、スリザリンは嫌なのか。いいのかね?君は偉大になれる。
     その素質は十分に備わっておる。スリザリンに入れば、
     間違いなく偉大になる者への道が開けるのだが、嫌かね?
 ハリー:お願い、どうか、スリザリンじゃないところにして。
     スリザリンだけは!
組分帽子:それでも嫌と言うなら…それならば、グリフィンドール!
フレッド:ポッターを取った!ポッターを取った!
パーシー:おめでとう。
ジョージ:すごいよ、さすが!
マクゴナ:みなさん、お静かに。
ダンブル:では、宴を始めよう。
パーシー:美味しそうだ。
フレッチ:僕はハーフなんだ。パパはマグルで、ママは魔女。
 ハリー:ねぇ、パーシー。クィレル先生と話している人は?
パーシー:あぁ、スネイプ先生だよ。スリザリンの寮監。
 ハリー:何の先生?
パーシー:魔法薬。…でも、闇の魔術に詳しくてクィレルの席をずっと狙ってる。
  ロン:うわぁぁ!
 ニック:やあやあ、諸君!グリフィンドールへようこそ!
パーシー:サー・ニコラス、夏は楽しかった?
 ニック:いやいや、首無し狩りクラブに入りたいのにまたまた断られました。
  ロン:僕知ってる。ほとんど首無しニックだ!
 ニック:できればサー・ニコラスと呼んでくれたら。
ハーマイ:ほとんど首無し?なぜ、『ほとんど首無し」なの?
 ニック:この通り。
  ロン:うわあぁ!
パーシー:グリフィンドールの諸君、きちんとついて来て。
パーシー:ここが寮への一番の近道だ。
     でも、階段には気をつけて。じっとしないから。
     遅れないようについて来て。ほら、急いで。急いで。
 レディ:合言葉は?
パーシー:カプ・ドラコニス。
     ついて来て。急いで、遅れないように。
     さあ集まって。ここがグリフィンドールの談話室だ。
     男子の寮は階段を上がって左、女子の寮は階段の右。
     荷物はすでに部屋に運び込まれてる。


 ハリー:ロン、速く!
  ロン:ふう、間に合った。遅刻したらマクゴナガルがどんな顔するか…。
     変身…お見事でした。
マクゴナ:お褒めの言葉、ありがとう、ウィーズリー。
     あなたとポッターを懐中時計に変身させましょうか。
     そうすれば、遅刻しないでしょう。
 ハリー:道に迷って…。
マクゴナ:では、地図にしますか。地図無しでも席はわかりますね。


スネイプ:この授業では杖を振ったり、ばかげた呪文を唱えたりしない。
     いいかな。魔法薬調合の微妙な科学と芸術的な技を
     諸君が理解できるとは期待していない。
     だが、一部の素質のある選ばれた者には伝授してやろう。
     人の心を操り感覚を惑わせる技を。
     名声を瓶の中に詰め栄光を醸造し死にすら蓋をする、そういう技を。
     ところで。諸君の中には自信過剰の者がいるようだ。
     すでにホグワーツに来る前に力を持っているから
     授業など聞かなくてもいいというわけか。ミスター・ポッター。
     その名も高きミスター・ポッター。
     アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを加えると何になる?わからん?
     では、もう1問。レムアール石を見つけるにはどこを探せばいい?
 ハリー:わかりません。
スネイプ:では、モンクスフンドとウルフスブランの違いは?
 ハリー:わかりません。
スネイプ:まったく。情けない。名前ばかり有名でも仕方ない。
     そう思わんか、ポッター。


シェーマ:兎の目、ハープの音色、この水をラム酒に変えよ!
     兎の目、ハープの音色…
 ハリー:シェーマスはあの水をどうしたいわけ?
  ロン:ラム酒に変えるのさ。昨日はお茶に変わったけど…
     あっ!郵便が来た!
 ハリー:これ借りていい?ありがと。
  生徒:おい、ネビル。それ、思い出し玉?
ハーマイ:本で読んだ事ある。中の煙が赤くなるのは何か忘れてる時よ。
 ネビル:でも、何を忘れたのか、それも思い出せないんだ。
 ハリー:ねぇ、ロン。グリンゴッツに強盗が入った。ほら!
     闇の魔法使いまたは魔女の仕業と思われるが何も盗まれてはいないと
     グリンゴッツのゴブリンは主張している。
     713番の金庫はその日、事件の前に空になっていたらしい。
     …変だな。僕とハグリッドが行った金庫だ。


 フーチ:こんにちは、皆さん。
  一同:こんにちは、フーチ先生!
 フーチ:アマンダも皆もこんにちは。いよいよ飛行訓練です。
     さぁ、ぼーとしていないで、全員箒の左側に立ちなさい。
     急いで!右手を箒の上に出して、はいっ上がれ!
  一同:上がれ!
 ハリー:わぁお。
 ドラコ:上がれ。
 フーチ:真剣に!
ハーマイ:上がれ、上がれ、上がれ!
  ロン:上がれー!うぅっ!…笑うなよ。
 フーチ:では、箒を手につかんだら、またがりなさい。柄をしっかり握って。
     落ちないように。笛で合図したら皆一斉に地面を強く蹴ること。
     箒は常に真っ直ぐに。
     しばらく浮いてそれから前かがみになって降りてきます。
     行きますよ!1・2・ピーッ
 ネビル:うぁ…ぅぅ…
 フーチ:ミスター・ロングボトム!ネビル、落ち着きなさい。
     ネビル・ロングボトム!ネビル・ロングボトム、
     どこに行くつもりなんです!今すぐ戻ってらっしゃい!
 ネビル:うわぁ、うわあぁー!うぅっ、うっ、うぅ。助けてー!
 フーチ:ミスター・ロングボ…
     みんな、どいて!なんとまぁ、骨が折れてる…ほら、大丈夫よ。
     立って!全員、地面に足をつけて待ってなさい。
     この子を医務室に連れて行きますから。いいですね?
     箒一本でも飛ばしたらクィディッチのクの字を言う前に
     ホグワーツから出て行ってもらいます!
 ドラコ:はっ、見たか、あの顔?この思い出し玉を握れば
     尻餅のつき方を思い出したろうに。
 ハリー:返せよ、マルフォイ!
 ドラコ:嫌だね。ロングボトム自身に見つけさせる。
     屋根に置こうか、どうした、ポッター?ついて来られないのか?
ハーマイ:ハリー!飛んじゃダメ!先生に言われたでしょ?
     それに、飛び方も知らないくせに。…何てバカなの。
 ハリー:それを返さないと箒から叩き落すぞ、マルフォイ!
 ドラコ:出来るかな?取れるものなら取ってみろ。
  一同:やったぞ、ハリー!すごかったぞ!
マクゴナ:ハリー・ポッター。来なさい。
     ここで待って。
     クィレル先生、すみませんがしばらくウッドをお借りできませんか。
クィレル:いいですとも、もちろん。
マクゴナ:ポッター、オリバー・ウッドです。この子は最高のシーカーですよ!


 ニック:聞きましたか?
     ハリーがグリフィンドールのシーカーになったそうです。
     あの子ならやると思ってました!
  ロン:シーカー?でも1年生がチームに入ったこともないのに。
     ハリー、君最年少だよ!何年ぶりかな?
 ハリー:あ、先生が100年ぶりだって。
フレッド:おい、やったなハリー。ウッドに聞いたよ。
  ロン:フレッドとジョージも選手だよ。ビーターだ
ジョージ:俺達はお前がボコボコにされないようにするのが役目。
     保証はできないけどな。クィディッチは荒っぽいから、怖いぞー。
フレッド:でも、死んだ奴はいないな。たまに消えちゃう奴はいるけど。
     1月かそこらで出てくるけどね〜。
  ロン:頑張れよ、ハリー。クィディッチはいいよ。
     最高のゲームさ。君きっと上手いよ。
 ハリー:でも、一度もやったことが無いんだよ?
     へたくそだったらどうしよう。
ハーマイ:下手くそなんてありえないわ。親譲りだもの。


 ハリー:うわぁ。
  ロン:ハリー、君の父さんもシーカーだったんだね。
 ハリー:知らなかった…

  ロン:変じゃないか?自分のことなのに。
     ハーマイオニーよりも知らないんだね、君。
 ハリー:うん、そうなんだ…
  ロン:うわぁ!
 ハリー:どうしたの!?
ハーマイ:階段は動くのよ、忘れたの?
 ハリー:こっちに行こう。
  ロン:階段の気が変わらないうちにね。
 ハリー:ここにいるの…なんだかやばい気がしない?
ハーマイ:ここは入っちゃいけないところよ。3階だもの。立ち入り禁止よ。
 ハリー:行こう!
 ノリス:にゃあぁ。にゃ。
ハーマイ:フィルチの猫よ!
  ロン:逃げろ!
 ハリー:急げ!あの部屋に隠れよう!っっ!閉まってる!
  ロン:もうだめだ…おしまいだ!
ハーマイ:ちょっと、そこどいて!…アロホモラ!入って。
  ロン:『アロホモラ』って?
ハーマイ:基本呪文集第7章よ。
フィルチ:だれかがここにいたのか?おいで。
ハーマイ:行っちゃったわ。
  ロン:閉まってると思ったんだな。
ハーマイ:閉まってたわ。
  ロン:これがいるからだ。
  3人:あぁぁぁーー!!
  ロン:押せ!押すんだ!
     一体何考えてるんだよ!?
     学校にあんな化け物閉じ込めておくなんて!
ハーマイ:どこに目をつけてるのよ?怪物の足元見なかった?
  ロン:足なんて見てる暇ないよ!頭を見るので精一杯さ。
     気がつかなかったろ?頭が三つ!
ハーマイ:あの怪物の足の下に仕掛け扉があったわ。何かを守ってるのよ。
 ハリー:何かを守ってる?
ハーマイ:その通りよ。じゃあ、失礼していいかしら?もう寝るわ。
     あなた達と付き合ってたら命をおとしかねないもの。
     もっと悪くすれば退学よ。
  ロン:死ぬよりも退学になる方が悪いのかよ。


 ウッド:クィディッチのルールは簡単だ。1チーム7人。
     チェイサー3人、ビーター2人、あとキーパーとシーカー、君だ。
     ボールは3種類。このボールがクアッフル。
     チェイサーはこのクアッフルを持ち、あの3つの輪のどれかに
     ゴールする。
     キーパーは僕だ。ゴールを守る。ここまでいいか?
 ハリー:たぶん。…それは何?
 ウッド:これ持って。気をつけろ、来るぞ。
     お〜ぉ、やるじゃないか。いいビーターになれる。
 ハリー:なんだったの?
 ウッド:ブラッジャー。暴れ玉だよ。
     君はシーカーだから、このボールだけ心配してればいい。
     これだ、金のスニッチ。
 ハリー:綺麗だね。
 ウッド:見かけはな。だけど、そいつはとにかく速くて見つかりゃしない。
 ハリー:これをどうするの?
 ウッド:捕まえろ。敵のシーカーより先に。
     掴んだら、ゲーム終了。君が取ればこっちの勝ちだ。
 ハリー:わぁぉ。


フリット:魔法使いの最も基本的な技術、それは浮遊の術。
     そう、すなわち物を浮かせて飛ばすことです。
     さぁ、羽は持ってきてるね?おぉぅ。
     では、練習した手首の動きを忘れないように。ん?
     さっ、ビューンと来てヒョイです。みんなで!ハイ。
   皆:ビューン、ヒョイッ。
フリット:よろしい。呪文を正確に。
     ウィンガーディアム・レヴィオーサ。やってご覧。
   皆:ウィンガーディアム・レヴィオーサ。
  ロン:ウィンガーディアム・レヴィオサー!
ハーマイ:ちょぉっと待って、ストップ、ストップ!
     そんなに振り回したら危ないでしょ?
     それに、発音も違ってる。いい?レヴィオーサ。
     あなたのはレヴィオサー!
  ロン:そんなに言うなら自分でやってみろよ。ほら、どうぞ?
ハーマイ:ウィンガーディアム・レヴィオーサ!
フリット:おぉ、よく出来ました!皆見たかね?
     ミス・グレンジャーがやりました。わぁ、素晴らしい。
シェーマ:ウィンガード・レヴィオーサー。
フリット:よく出来ましたぁああぁ!
 ハリー:先生、新しい羽が必要みたいです。


  ロン:いい?レヴィオーサよ。あなたのはレヴィオサー。
     嫌味な奴、全く。だから友達がいないんだよ。
 ハリー:聞こえたみたい…。


 ハリー:ハーマイオニーは?
 ネビル:パーバティが言ってたけど、トイレにこもって出てこないんだって。
     そこで泣いてるみたいだよ、ずっと。
クィレル:トロールが!地下室に!あぁっ!
     トロールが入り込みました!お知らせしま…
   皆:あぁぁぁ!!!
ダンブル:しーずーまーれーーー!みな、静かに。うろたえるでない。
     さぁ、監督生は皆を連れて寮に戻りなさい。
     先生方は、わしと地下室へ。
パーシー:グリフィンドール、集まれ。静かに。おしゃべりは禁止だ。
     急いで、グリフィンドール。皆気をつけて進むように。
  ロン:どうやって入ったのかな?
     バカだから、自分で入れる訳が無い。誰かが悪戯したんだ。あっ、何?
 ハリー:ハーマイオニーは?このことを知らないよ!
  ロン:あっ、地下室から出てきたんだ。
 ハリー:女子トイレの方に行ったぞ!
ハーマイ:きゃああぁ!!
 ハリー:ハーマイオニー、逃げろ!
ハーマイ:助けてぇ!助けてぇ!
  ロン:んっ!おーぃ、ノロマ!
ハーマイ:きゃーー!助けて!
 ハリー:うわぁ!何かやれ!
  ロン:何を!?
 ハリー:何でもいい!早く!
ハーマイ:ビューン・ヒョイよ!
  ロン:ウィンガーディアム・レヴィオーサ!やったぞ!
ハーマイ:…これ、死んだの?
 ハリー:そうじゃない、気絶しただけだよ。うえぇ、トロールの鼻くそだ。
マクゴナ:あぁ、あっ!まぁ、なんてことでしょう!
     どういうことなんですか、説明なさい!
 ハリー:あのっ…
  ロン:その…つまり…
ハーマイ:私のせいなんです、先生。
マクゴナ:なんですって?ミス・グレンジャー。
ハーマイ:トロールを探しに来たんです。
     本で読んだから倒せると思って。でも、ダメでした。
     ハリーとロンが来てくれなかったら、今頃死んでました。
マクゴナ:助けに来たのだとしても、とても愚かな行いでした。
     もっとよく考えて行動してもらいたいものです!
     ミス・グレンジャー、あなたには失望しました。
     グリフィンドールは5点減点です。
     判断力に欠けていますよ。あなたたち2人も。
     無事だったのは運が良かったからです。
     1年生で野生のトロールを相手にして
     生きて戻れるのはそういないでしょう。
     よって5点ずつ2人に与えることにします。その幸運に対してです。
クィレル:さ、もう、行きなさい。トロールが起きるかも…。


  ロン:ハリー、もう少し食べろよ。
ハーマイ:ロンの言う通りよ。今日は力をつけとかなきゃ。
 ハリー:お腹すいてない…。
スネイプ:健闘を祈る、ポッター。トロールと戦った君だから
     クィディッチの試合くらい簡単なものだろう?
     例え相手がスリザリンでも。
 ハリー:そうか、あの血は!
ハーマイ:血って?
 ハリー:いいかい?昨日の晩トロールを中に入れたのはスネイプに違いない。
     騒ぎに紛れてあの犬を出し抜こうとしてそれで噛まれたんだよ!
     だから怪我してるんだ。
ハーマイ:何のためにあの犬に近づくの?
 ハリー:ハグリッドはグリンゴッツの金庫から何かを出してきた。
     学校の用事で中身は秘密だって。
ハーマイ:じゃあ、その何かを…
 ハリー:あの犬が守ってるんだよ!スネイプはそれを狙ってる。
ハーマイ:郵便の時間には早いわ。
 ハリー:僕宛?初めてだよ!開けてみよう!箒だ!
  ロン:そこらへんの箒とは訳が違うよ!ニンバス2000だ!
 ハリー:でも、誰が…?


 ウッド:怖いのか?
 ハリー:ちょっとね。
 ウッド:僕だって、初めての試合は怖かった。
 ハリー:どうだったの?
 ウッド:いやぁ、よく覚えてないんだ。
     頭にブラッジャーを食らって…1週間後目がさめた。
  リー:さぁ、皆さん!
     今シーズン最初のクィディッチの試合です。
     今日の試合は、スリザリン対グリフィンドール!
     選手がポジションに着きました。
     試合開始のためフーチ先生がフィールドに入ります!
 フーチ:正々堂々と戦って下さい!期待してますよ。
  リー:ブラッジャーが上がった、続いて金のスニッチ。
     スニッチのポイントは150点です。
     シーカーがスニッチをキャッチしたらゲームは終了。
     クァッフルが放たれ、試合開始です!
     アンジェリーナ選手決めた!グリフィンドール10点!
 ハリー:よーっし!
 ハグリ:いいぞ〜!
  リー:今度はスリザリンがクァッフルをゲット。
     フレッチリーがキャプテンのフリントにパス!
     グリフィンドール!また10点追加です!
 ハリー:ぅわあっ!あっ!
 ハグリ:ハリーの箒はどうしたんだ?
ハーマイ:スネイプよ!箒に呪文をかけてる!
  ロン:箒に呪文を!?どうすりゃいいんだ?
ハーマイ:任せて!
 ハリー:あぁっ!
  ロン:急げ、ハーマイオニー。
ハーマイ:ラカーナム・インフラマーレイ。
  ロン:どうしちゃったんだよ?
 ハグリ:気持ち悪そうだぞ。
  リー:スニッチを取った!ハリー・ポッターがスニッチをキャッチ。
     150点獲得!
 フーチ:ピーッ!グリフィンドールの勝利!
  ロン:やーった!
 ドラコ:そんなぁ。
 ハグリ:よぉっし!
ハーマイ:すっごーい!


 ハグリ:バカな。何でスネイプがハリーの箒に魔法なんか。
 ハリー:知らないけど、ハロウィーンの時に頭が3つある犬に近づいた。
 ハグリ:なぜ、フラッフィーを知ってる?
  ロン:フラッフィー?
ハーマイ:あの犬に名前があるの?
 ハグリ:あるともさ。俺の犬だ。去年パブであったアイルランド人から買った。
     ダンブルドアに貸して学校の…。
 ハリー:何?
 ハグリ:おっと、いけねぇ。これ以上聞かんでくれ。
     なんにも聞くな。重大な秘密なんだ。
 ハリー:でも、ハグリッド。
     フラッフィーが守ってるものをスネイプが狙ってるんだよ?
 ハグリ:バカ言え。スネイプ教授はホグワーツの先生だぞ。
ハーマイ:先生だろうとなんだろうと、呪文をかけてれば一目でわかるわ。
     本で読んだもの。目を逸らしちゃいけないの。
     スネイプは瞬きもしなかったわ。
 ハリー:そうなんだ。
 ハグリ:いいか、よく聞け、3人とも。
     関わっちゃいかん事に首をつっこんどる。危険だ。
     あの犬が守っている物に関われるのは、
     ダンブルドアとニコラス・フラメルだけだ。
 ハリー:ニコラス・フラメル?
 ハグリ:あぁ、しまった。口が滑ってしまった。言うてはいかんかったな。
 ハリー:ニコラス・フラメル…。何者なんだ?
ハーマイ:知らないわ。


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